ピアサポーター養成講座第2回目
「言葉の持つ力について学ぶ」を開催しました。
講師はNPO法人JAMネットワーク インストラクター 伊藤佐和様です。
コロナ禍で人との交流が少なくなり、孤独・孤立状態にある女性や困難を抱える女性からの相談を受けるピアサポーターにとって、話を聴く際にも、どんな言葉を選びどのように声かけするか、それはより良い信頼関係を築くためにとても重要なポイントとなります。
講義の中では、まず最初にコミュニケーションは持って生まれた才能ではなく、社会生活の中で学びながら、上手になっていくものであり、その上で必要な知識やスキルを学び、自分のものにして使いこなしていくことが大切だと教えていただきました。
そして、どんなコミュニケーションがいいのかについて、「自尊他尊のコミュニケーション」を学びました。
日本では古くから謙遜を美徳とする文化がありますが、自分の気持ちを大切にして、相手の話もきちんと聴く、お互いを大切にするコミュニケーションのスタイルについて、お話していただきました。
自分の気持ちを大切にして自分の意見を言うことは、自分はどうしたいのか、自分はどっちが好きなのかという「自主性」の表現であり、それをやらない、諦めてしまって(言わない)と(言えなくなる)。
そして、自分の心だけでなく自分自身を大切にしなくなるという循環の中で、希望や未来まで見失ってしまいます。
この自尊他尊のコミュニケーションができると、自分の気持ちも大切にして、相手からも大切にされていると感じることで、自己肯定感や自己有用感が高まります。
これこそが、まさに「言葉の持つ力」です。
言葉の7つの力
①度胸力:恐れずに言いたいことを言うチカラ
②理論力:道筋を立てて考えをまとめるチカラ
③理解力:理解しながら聞くチカラ
④応答力:話に反応し、働きかけるチカラ
⑤語彙力:表現を豊かにするチカラ
⑥説得力:話し合いに必要なスキル
⑦プレゼン力:相手にアピールする表現力
その後、物事を捉える枠組みを変えて違った見方をすることで、言葉の意味を言い換える手法や多角的視点からフィードバックすることをグループワークで実践しました。
最後に教えていただいた「幸せの4因子」
相談ができる、助け合う、感謝する、そんな仲間がここにはたくさんいて、失敗から学び成長する環境が整いつつあることを実感し、とても嬉しくなりました。
毎週木曜日の夜に参加してくださる皆様に、感謝と希望と期待で、心がワクワクいっぱいです。
毎回60名以上の参加で、事前の出欠確認やZOOMのサポートやグループ分けなどで事務局は対応に追われて大変です。
欠席の連絡はお忘れなく、メールでお知らせください。
ZOOMの操作は、もしご家族や身近で慣れた方がいれば、名前の変更・ミュートのON/OFF、カメラのON、チャットの使い方など教えてもらってください。
それでは次回、3回目は29日の夜に。
お会いできるのを楽しみにしております。