SV講座 第5回を開催しました


1月27日(土)13:00~16:00
「ピアサポーターのためのスーパーバイザー講座」第5回を開催しました。この講座では、ピアサポーターを活動面やメンタル面で支えられるスーパーバイザー(SV)となるためのスキルやマインドを9月より全5回で学んできました。

昨年度に引き続き、金沢工業大学教授、同大学心理学研究所所長、ポジティブ心理学の第一人者である塩谷亨先生から学んで参りましたが、最終回にして初めて、塩谷先生を徳島にお招きし、対面で講座を受けることができました。

本講座を学ぶピアサポーター同士も初めて一堂に会し、オンラインだったこれまでとは一味違った、和気あいあいとした空気の中で、かつ真剣に講座に取り組みました。

まず、これまでのまとめとして「傾聴」や「アサーション」についての振り返りがありました。「傾聴」は、「相手が自分で問題を整理する力を発揮できるように」「相手が自分で問題解決に向かう力を発揮できるように」「相手が自分で自分を理解する力を発揮できるように」という3つの目標に向けて行うこと、そのために、「最小限の励まし」や「開かれた質問」、「言い換え」や「感情の反映」を取り入れたロールプレイを行い、気づいたことを互いに報告しあいました。

その後、お金を借りるというシチュエーションでやり取りし、嫌なことは断ってよいという体験もしました。

次に、「アサーション」のワークショップを行いました。「アサーション」とは、相手を尊重しつつ自分の意見を主張するコミュニケーション方法の一つです。

一対一の対面で、笑顔で、相手の良いところを具体的に伝え合うことでピアサポーター同士の信頼も増す温かい時間になりました。その後「非主張的」、「攻撃的」、「主張的」という3種のコミュニケーションを取り入れた即興劇を行い、生産的な議論をするにはどうすればよいかを体感しました。この3種のコミュニケーションには連続性があり「非主張的」と「攻撃的」は近く、いかに「主張的」なコミュニケーション(=「アサーション」)が健康的で望ましいかが理解できました。

「アサーション」を学んだことで、ネガティブな感情をただ抑えるのではなく、自分の考えを整理してまずは言葉に出してみることの大切さを知ることができました。

最初はうまくいかず伝え方が中途半端でも言えた自分を褒める、また伝える、を繰り返すことでよりよく伝えられるようになり、自分の成長とともに自分の「アサーション」も成長していくこと、日々意識しているだけでも上達していくと聞いて安心しました。

また、日ごろから褒める、認める、感謝するというポジティブな言葉を相手に伝えていることで、ネガティブな感情も表現しやすくなると聞き、日ごろの関わりが大切なのだと再認識しました。
今回、対面でロールプレイを通して学べたことで、過去4回の講座内容がよく理解できたと思います。

最後の「BPS(将来の理想の自分)」というポジティブエクササイズは時間の関係で講義中心となりましたが、理想の自分に近づくための道のりを示していただき、今後の理想の自分を思い描きながら、理想に近づくために今すぐできることから取り組んでいこうと思いました。

以上、SV講座は第5回で終了ですが、この学びを実践し、今後のピアサポート事業やその他生活の色々な面で活かしていきたいです。塩谷先生ありがとうございました。受講された皆様、お疲れさまでした。これからも一緒に頑張っていきましょう!