R7年度ピアサポーター養成講座①

2025年8月26日

2025年8月24日 ふれあい健康館第二会議室において第1回「令和7年度ピアサポーター養成講座」を開催しました。

昨年度から継続してピアサポーターとして活動してくださる方、今年度から新しくピアサポーターとして活動を希望される方にお集まりいただき、事業開催の挨拶を特定非営利活動法人GWEI理事長 笠井誉子から行ったのち、事業主催の徳島県こども未来部男女参画・青少年課 内海課長よりご挨拶をいただきました。

徳島県委託事業である女性つながりサポート事業(愛称:ピアサポートとくしま)の活動も5年目を迎え、初年度からの事業実施報告やこれまでの経過などを特定非営利活動法人GWEI笠井美里副理事長より説明を行いました。コロナ禍で顕在化した女性の困難に寄り添うために始まった本事業ですが、社会情勢の変化による徳島県在住の女性が抱えるお悩みごとの内容の傾向や変化、それをどのように事業に反映させてきたかを振り返りました。

女性同士が安心してつながれるピアサポートの場を大切にし、「同じ経験をした人だからこそ分かち合える安心感」が多くの参加者の心を支えてきました。今後も、社会情勢の変化に応じて柔軟に対応しながら、女性一人ひとりが安心して暮らし、未来に希望を持てるよう支援を続けていくことが求められています。特に物価高や雇用不安、心身の健康課題など、複合的に重なり合う困難をどのようにサポートしていくかが大きな課題となっており、関係機関や地域との連携強化が不可欠です。

ピアサポートとくしまの活動は、ピアサポーターの1人ひとりが利用者さんとの繋がりの中で作り上げていく事業です。
皆さんの力を貸していただきながら、少しでも不安を抱える方へ寄り添える社会を実現したいと思います。

次に徳島文理大学保健福祉部人間福祉学科 森泉摩州子教授より「困難を抱える女性の支援にもとめられること ~支援者と出会うには~」と題してご講義をいただきました。令和6年4月から施行された「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」の概要や基本方針を踏まえ、女性支援への期待、求められる支援について、また自治体と民間支援団体との連携の大切さを学びました。

公的機関にしかできない支援もあれば、民間機関にしかできない支援の形もあります。
相談内容によっては、相談した先での支援で生活に制限が付き、結果として支援を受けられたとしても不便を感じてしまうこともあります。また支援に繋がれても、経済的な自立などで支援制度から回復した後に、また元の問題へ戻ってしまうケースも多くみられます。
さらに、支援者とつながる「きっかけ」をどうつくるかも重要なテーマとして取り上げられました。相談に行くこと自体がハードルとなる場合も多く、日常的な交流の場や地域の小さなコミュニティが「相談につながる入り口」として果たす役割の大きさが示されました。

若年女性の家出や立ちんぼの問題などにも言及されており、相談をした結果として生活が変えられない場合などには相談を繰り返す気力が無くなったり、「相談しても無駄」といった諦めの気持ちにつながってしまうことが指摘されました。こうした状況を避けるためにも、支援の現場では「本人の思いを尊重した伴走」が必要であると強調されました。

これに引き続き、徳島県こども未来部男女参画・青年課 男女共同参画担当の岡本さんより徳島県での女性支援への取り組みを詳しく解説していただき、ピアサポートとくしまの事業の必要性や徳島県内に設置されている各種相談窓口に対して更に理解を深めました。

最後に、本事業の大きな柱の一つである「居場所づくり」について、どんな場所(会場、環境、雰囲気)であれば自分の心の内を自然と話せるような場所になるのかのグループワークを行いました。これまでピアサポーターとして現場での経験がある方を中心に今年度が初受講となる方を交えて活発に意見交換が行われました。複数年度ピアサポーターとして活動してくださっているみなさんも、離れたエリアの方とは直接会う機会が少なかったり、今年度が初受講の方にもどんな人が活動に参加しているのか実際に見ていただく機会となり、対面での講座スタートはお互いを知る良いきっかけとなったのではと感じます。

 

養成講座全5回に加え、フォローアップ講座やリフレクション、SV講座の開催が予定されています。女性を取り巻く社会的構造上の問題について考え、人の話を聞く傾聴のスキルの習得に励み、今年度のピアサポート事業がより良いものになるようピアサポーター全員で女性の孤立、孤独の問題にアプローチしていきたいと思います。