R7年度ピアサポーター養成講座②

【R7年度ピアサポーター養成講座②】


2025年8月29日 オンラインにて第2回「令和7年度ピアサポーター養成講座」を開催しました。

今回は認定特定非営利活動法人日本NPOセンター事務局スタッフ 清水 みゆき 氏を講師にお迎えし、「女性支援新法のポイントと女性支援とNPO」をテーマに講演いただきました。


清水氏はまず、女性支援新法の背景について解説されました。
日本のジェンダーギャップ指数が世界的に低く、女性が複合的な困難を抱えやすい社会構造があることを指摘。これまでの売春防止法では女性を処罰する側面が強かったのに対し、女性支援新法は個人の尊厳を重んじ、男女平等を基本理念としている点が大きな進歩であると説明されました。
特筆すべき点として、この法律が超党派の女性議員中心の議員立法で成立したこと、そして女性の意向を尊重した支援を強化している点が挙げられました。
これにより支援機関も、相談者の主体性を尊重する姿勢へと変化してきているとのことです。

次にNPOの役割について詳しく解説がありました。
NPOは市民活動を基盤とし、行政サービスでは対応しきれない個別のニーズに、機動性や柔軟性、専門性を活かして対応できる強みがあります。
従来は、NPOが行政の下請け機関とみなされる懸念がありましたが、新法では行政がNPOをパートナーとして対等な立場で連携することが明記されました。
成功事例として、居場所のない若い妊産婦を支援するNPO「ピッコラーレ」の活動が紹介され、このような先駆的な取り組みが行政に評価され、後に制度化につながった事例が共有されました。

講座の後半では、ピアサポートの考え方について学びました。
ピアサポートとは、同じような経験を持つ人が対等な立場で互いに支え合う関係を築くことです。 ピアサポーターの役割は、相談者の話を傾聴し、モヤモヤした気持ちを整理する手伝いをすること。最終的には、お互いが助け合う「共助」の輪を広げていくことを目指すものであると理解を深めました。

講座では座学だけでなく、居場所づくりの事例報告も行われました。
さらに、「こんな時どうする?」という実際の現場で起こりうるシーンを想定したグループワークも実施。参加者は少人数のグループに分かれ、具体的な対応策について活発な意見交換を行いました。

今回の講座を通じて、女性支援新法の理念とNPOの役割についての理解が深まるとともに、ピアサポートの重要性を再認識することができました。 この講座が、参加者一人ひとりがより質の高いピアサポートを提供するための糧となり、困難を抱える女性たちの支援に貢献できることを願っています。

今後の活動を通じて、この講座で得た知識と経験を活かし、共に支え合う社会の実現を目指していきましょう。