R4年度ピアサポーター養成講座④

R4年度ピアサポーター養成講座④

10月6日、ピアサポーター養成講座の第4回が開催されました。
今回は「-聴き方-を講義と体験を通して学ぶ」というテーマで、
株式会社ヴィ・フィールド代表取締役 公認心理士の古市和子様にご登壇いただきました。

まずピアサポーターの役割や求められるスキルについて説明いただき
特に「話を聴く」ことや「社会資源につなぐ役割」の重要性についてお話しいただきました。

事前課題で確認していた「強み」を使った自己紹介をしたのち、
「ラポール(信頼関係)」の築き方、
・バックトラッキング
・ミラーリング
・ペーシング
・カリブレーション
といった手法について解説していただきました。

ピアサポーターの役割として「話を聴く」ということがありますが
「聞く」と「聴く」の違いについて改めて説明していただき、
相談者の話の表層部(言語)だけでなく、
深層部にある体験、言葉になっていないモヤモヤした気持ちを聴くことの
大切さを学びました。

今回はペアワークがたくさん用意されており、
いろいろなロールプレイを行いました。

・石の聴き方
・無言の聴き方
・自由な聴き方

・NOの聴き方
・YESの聴き方

聴き手と話し手の役割を交代しながら
聴き方によってどんな気持ちがするか、
話しやすさはどうか、といったことを体験することができました。

後半では、ピアサポーターの背景としてのウェルビーイングについて学びました。
ウェルビーイングとは、健康でないとか弱っていないということではなく、
「肉体的にも精神的にも、そして社会的にもすべてが満たされた状態」を言います。

特に主観的ウェルビーイングが高い人は社会的な関係性がよく、
そうでない人よりも好かれる、という傾向があることから、
相談者を社会的資源につなげたり、
ポジティブな関係性を提供することを期待されている私たちピアサポーターは、
自身のウェルビーイングを高める必要があることを学びました。

ウェルビーイングを高めるには、強みを使うことが有効であること
「強みの科学」についてもご紹介いただき、
事前課題で調べた強みを改めて見直し、
強みを使うことで相談者の話を「積極的・建設的」に
聴き続けることができるか、といったことについても考えることができました。

たくさんのペアワークで感じたこと、
ワーク後のエクササイズで考えたことなどから、
ピアサポーターとしての役割・聴き方について
今まで以上に具体的に、実践的に捉えていくことができたのではないかと思います。

 

次回、ピアサポーター養成講座第4回目は10/13(木曜日)
「対応姿勢を講義と演習を通して学ぶ」となっております。
来週もみなさんとお会いできることを楽しみにしています。

ピアサポーター養成講座カテゴリの最新記事