R4年度ピアサポーターフォローアップ講座③

R4年度ピアサポーターフォローアップ講座③

12月20日に第3回目 ピアサポーターのためのフォローアップ講座が開催されました。楽しくコミュニケーションを学ぼうということで、以下の内容で実施しました。

【内容】
・前回の振り返り
・30秒でうちとける会話のルール「雑談力」を磨こう
・感情のトリセツについて
・(ワーク)今年を振り返って来年のテーマを決めよう

【前半】
始めに、前回の振り返りとして「自分軸を育てる3つのポイント」「経験と体験の違い」「傾聴トレーニング」を簡単におさらいしました。

 その後、「人間にとって幸せとは?(@ハーバード大学 約700名の追跡調査)」の問いで講座がスタートしました。人間の幸福や健康は、年収、学歴、職業と直接的には関係なく、「良い人間関係に尽きる」という答えでした。良い人間関係をつくるには、「つながるちから」が必要、しかし“人と人との間にはギャップ(価値観の違いやへだたり)”があり、それらを埋める「つながる」ためには、会話、コミュニケーションをたくさんとる必要があり(質より量)、そのための「雑談力」について学びました。

会話には「要件がある話」と「要件が無い話(雑談)」の2種類があることがわかりました。雑談の目的は、その場の空気をつくり相手との距離を縮めることで、トーク技術が無くてもルールやコツ、ポイントをつかめばできるということを学ぶことができました。

《人間関係に大切なゴールデンルール》
相手を会話の主役にする

《雑談力を上げる3つのコツ》
①笑顔であいさつ(雑談はあいさつから:人は笑顔の人を嫌いになれない)
ポイント=表情

②相手の名前を頻繁に呼ぶ(親近感を持って)
ポイント=あいさつ+名前+ひとこと(ここが雑談) ※ネガティブな話題は避ける
・雑談ネタ:天気・食べ物・健康ネタ・お礼、髪型や表情など気づいたことを伝える
・ 便利アイテム:アメちゃん、フリスク、お菓子など
・普段から相手の興味のあるものをチェックしておく(犬・猫を飼っている、好きなど)

③うなずき(ポイント=角度)、あいづち(ポイント=「さしすせそ」)、くりかえし(ポイント=相手から出てきた言葉を使って「質問」という形で切り返す)

※返しのルール「一問二答」

ポイント
①相手の話に質問をつけて返す
②答えプラスαのひと言(肉付け)つけて返す=これだけで雑談に変身

その後、ブレイクアウトルームに分かれて、ここまでの学び、気づきや感想のシェアワークを行いました。

【後半】
最初に、相談に来る方のことを理解するための一つのツールとして、感情(怒りの感情)がどのように生み出されるのかについて学びました。

感情には、不安や戸惑い、心配、悲しみ、辛さ、恐怖や驚き、後悔など、自身のかっこ悪さや弱さを含んだ(第一感情)と、それらを分かって欲しい、わかってくれていないと感じたときに出現する、怒り(第二感情)のメカニズムがあることがわかりました。

日本人は、コンテクスト(場の空気を読む力)が高いがゆえに、「言わなくてもわかってくれる」と相手の理解度に依存しがちな傾向があり、わかって欲しいのに、わかってくれないという気持ちが怒りの感情につながることがあることも分かりました。

まずは、私自身も含めてピアサポーターが「察して欲しい」を手放して、「助けて」と言えること、第一感情を素直に相手に伝えること、伝えられることが大事だということに改めて気が付くことができました。上記学びを踏まえて、ブレイクアウトルームに分かれて、各自で感想をシェアしました。

 

最後に、傾聴のトレーニングとして各自ブレイクアウトルームに分かれて「アンカリング:自分の現在地を確認する作業」を行いました。アンカリングを行うことで、今年を振り返り、来年に向けての目標を見つけたり、ヒントを見つけたりできることが分かりました。

私自身も、今年の一年を振り返って、来年に向けてしっかり目標を立て、誰かにシェアしてたくさんエールをもらおうと思いました。

次回に向けて、「逐語録」を作成する宿題を頂きました。
各自リーダーを中心に、締め切りまでに、それぞれが主体的に取り組みたいと思います。

ピアサポーター養成講座カテゴリの最新記事