R7年度ピアサポーター養成講座③

2025年9月6日

2025年9月5日 オンラインにて第3回「令和7年度ピアサポーター養成講座」を開催しました。

今年度の養成講座も折り返しを迎えたこの日は、一般財団法人 大阪男女いきいき財団 企画調整課長代理 岸上 真巳 氏を講師にお迎えし、「県外の事例 ~女性支援のかたち~ 同じ立場で寄り添い、共に歩む支援者として」をテーマにご講義いただきました。

講義ではまず、ピアサポーターの定義と役割について再確認し、専門家ではない同じような経験を持つ仲間として寄り添い、孤立しがちな相談者との「助け合いのつながり」を築く重要性が強調されました。
また、今日の支援はすぐに実を結ばなくても、時間的・空間的な連続性のなかで、いつか芽が出る「種蒔き」としての意義を持つという視点も示されました。
先生の「みなさんの活動は一人の相談者だけでなく、社会を変える支援でもあり、明日の自分や次世代を支えることにもつながっている。ぜひ自分事として関わってほしい」という言葉は、参加者の胸に深く刻まれたと思います。

さらに、相談技術と姿勢についても掘り下げ、相談者が表面的に話す内容の奥にある本質的な悩みや感情に寄り添う「探索的な傾聴」の重要性、相談者の考えを尊重し、敬意をもって誠実に聴く姿勢の大切さを学びました。
先生はまた、個人の問題が性別に基づく社会的な構造に起因している可能性も指摘されました。
特に「私なんて」「こんなこと相談してもいいのか」という女性の自己肯定感の低さは社会的な問題であるとし、時には見えない枠組みに囚われている相談者に対して、「あなたはできますよ」と背中を押す声かけが有効な場合もあるとのアドバイスをいただきました。

印象的だったのは、DV被害者支援の蓄積から学ぶ点として、DV被害者が経験する「限界ラインの押し広げ」や「過剰な責任引き受け」といった心理的プロセスのお話です。
支援者はこれらを理解し、安易な解決策を提示するのではなく、まずは話を聞くことが重要であるとの解説は、今後の活動において重要な視点となるはずです。

講義は様々なグループワークが取り入れられ、参加者は能動的に学びを深めました。
終盤には、この日の学びを踏まえ、ピアサポーターとして相談に向かう際に何を大切にし、どんな点に注意したいかを一言フレーズで考え、グループ内で共有しました。


最後に先生から、相談を受ける際の具体的な注意点や温かいエールをいただき、充実した講義は幕を閉じました。
今回の学びが、今後のピアサポート活動の大きな力となることを期待します。