【サポーターコラム】わたしの原点

4人娘の末っ子が、今年高校受験。
進路について、悩みながらも、毎日すごしているようだ。

そういえばわたしは、どうだったかな?と
ふと、自分のこれまでの進路選択について思い巡らしてみた。

今、障がい者の支援に携わっているが、もともと中学校の頃は、
体育の先生になりたい。と言う気持ちが強く、高校選択をしたように思う。

その時、当時の支援学級の友達の卒業文集のコメントが
のちの私の進路決定に大きく影響してい多ことに最近気付かされた。
支援学級在籍だったAちゃんの卒業文集には、
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」が、書かれてあり、最後にこんなメッセージがあった。

「わたしは、そつぎょうしたら、はたらきにいきます。
おかねもらったら、おとうとにハンカチこうてやります。」と。

当時の私は、よく支援学級に遊びに行っていたようで、
Aさんがカタカナをよく書いていたことを覚えている。

高校、大学と進み、大学では、体育心理学研究室で、
障がい者の体育指導をおこなっていた。
卒論も、体育指導と認知トレーニングとの相関について書いていた。

その時点では、まだ中学校の体育の先生になることを目指していた。

ところが、大学卒業後は、ご縁があって、支援学校に勤務することになった。
何と担任した生徒も、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」が好きだった。
私はAさんを思い出し、支援学校に勤めることになったのは、
Aさんの影響かな?と不思議な縁を感じた。

その後、青年海外協力隊員としてドミニカ共和国でも、
障がい児の支援に携わって来たが、異国ドミニカ共和国でも、
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を見つけることがあった。

人と人とのつながりで、たくさんのことを学び、今も障がい者の支援に携わっている。

これからは、自分の経験を活かし、地域で障がい者やその家族が、
安心して生き生きと暮らせる社会の実現に少しでも貢献できたらと思う。

(文責:パレット)

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