【サポーターコラム】栄養がぎっしり詰まった金柑

冬に黄金色の実をつける果樹。昔から民間薬として喉の痛い時に食べると良いとされてきた金柑です。庭に植えてあるのですが鳥が代わる代わるやってきて実を食べています。

喉の調子が悪いという友人のために金柑を収穫し、どのような効果があるのかあらためて調べてみました。すると思いがけないほど多くの栄養素が含まれていることがわかりました。

●感染症を予防する効果
スダチよりひと回り小さな実にはレモン果汁と同じくらいビタミンCが含まれています。ビタミンCは血液中の白血球の働きを高め細菌やウイルスと闘ってくれます。β-クリプトキサンチンは呼吸器系疾患のリスクを低下させてくれます。

●血圧を正常に保つ効果
ビタミンCには抗酸化作用があるので活性酸素を除去し血管を正常に保つ働きが期待できる栄養素です。皮に多いヘスペリジンという成分はビタミンCの吸収を高めてくれるほかに、コレステロールや血圧を正常に保ち、毛細血管を強くしたり、抗アレルギー作用などもあリます。

●生活習慣病を予防する効果
ペクチンには急激な血糖値の上昇を抑える働きがあり、血糖値が高くなることで起こる糖尿病の予防や進行の抑制に期待できます。β-クリプトキサンチンには高血糖が原因で起こる肝機能障害を予防する効果もあります。

●血行改善効果
血管を広げ血行を良くする働きを持つビタミンEと、毛細血管を強化して血流を良くする働きを持つヘスペリジンが豊富に含まれています。したがって血行不良が原因で起こる冷え性が改善できます。

●ストレスをやわらげる効果
香り成分であるテルペンにも、神経を鎮静し、ストレスを解きほぐす働きがあります。

このような効果のある金柑ですが、ビタミンは熱を加えると少なくなってしまうため、おすすめの食べ方は生のまま皮ごと食べることです。どうぞ金柑パワーで免疫を高めてくださいね。

(文責:トネリコ)

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