「聴くだけ」だけど無力じゃない

「聴くだけ」だけど無力じゃない

ピアサポーター3年目のさわらです。

『ピアサポーターは相談者の「話を聴く人」です。
「相談にのる」「解決をする」のではなく、困っている人や不安を感じている人の話を聴いて、社会資源に関する適切な情報を提供すること社会資源に繋ぐ役割を担います。』
(ピアサポーターとくしまHPより)

相談者さんは、話すことで多少すっきりはするかもしれないけれど、私は専門家でもないし、アドバイスもできないし、抱えている課題の根本的な解決もできないだろうし・・・・・・
「聴くだけ」ってとっても無力なのではないかなと感じていました。

しかし、相談者さんのお話を聴いていると、相談者さんが自分で問題をしっかり見つめ直しはじめたり、自身で解決策や改善策を思いついたり考えられたりすることがあります。

私はただ話を聴いて相づちをうったり質問したりしているだけなのですが、相談者さんがご自身で改善策や心の持ちようを自身で見いだす、というなんとも不思議な、でも、とてもうれしい体験をたくさんしてきました。

話が終わる頃には、なんだか声も表情も明るくなって

「おかげで頑張れそうです!」「ありがとうございます!」とお礼を伝えてくれる方もいらっしゃいます。

誰もが立ち直る力を自分自身で持っている、ということは講座などで学んだことではありますが、あまりピンときていませんでした。ところが、活動の中でそれを実際に経験することができたのです。

今は、「相談者さん自身の力を信じながら聴く」ということも心掛けています。

ピアサポーターができるのは「聴くだけ」ですが、全く無力ではありません。
聴くことで、相談者さんが自分自身の力で元気になる、そんなお手伝いをさせていただきたいと思っています。
他愛のないこと、些細なことでも構いません。ぜひお話を聴かせてくださいね。
お待ちしています。

(文責:さわら)

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