3年目の活動を迎えてピアサポーターとして思うこと

3年目の活動を迎えてピアサポーターとして思うこと

9月に入っても日中は30度超えの暑さが続いています。みなさんは今年はどんな夏を過ごされましたか?
イベントやお祭りの3年ぶり、4年ぶりの再開などのニュースを聞くと確実に日常が戻ってきているなと感じつつ、コロナ禍の3年間は私たちにどれほどの影響を与えたのだろうと考えることもありました。

私はピアサポーターとしての活動は3年目となります。
今でこそ少しずつピアサポートとくしまの名前や事業の内容が認知されてきましたが、初年度はとても苦労した覚えがあります。支援を必要としている方がどこに、どれくらいいて、どのような事にお困りで、どんな支援を必要とされていて、私たちがどのような手段でアプローチするのか、そしてどのように市町村役場と連携するか、ゼロベースから初年度のメンバーと知恵を出し合い、市町村へ交渉に出かけ、いくつかの感染者数急増の波を乗り越えながら手探りで事業を組み立てていきました。

2年目は前年度を踏襲しつつブラッシュアップや最適化を行い、ピアサポーター養成講座が新聞に記事として取り上げられて注目を集めたこともあり、事業の認知度も少しずつ増してきた感触を得られるようになってきました。

そして今年は3年目。5月に新型コロナウィルスの感染症区分が5類移行となり「女性つながりサポート事業」と少しネーミングが変わってこれまでの2年間とはまた違った社会情勢の中で今年度の事業がスタートしました。

今年度はまだ本格始動しはじめたばかりですが、そんな中でも現場でのヒアリングを通じて特に感じることが大きく2つあります。
まず1つ目はお悩みの質の変化です。これまでの2年間は社会全体の停滞に起因するお悩みやお困りごとが多く、境遇は違えど同じような状況をみなさんが体験している時期でした。しかし今年はお話を聞かせていただくなかで内容の細分化、個人化、複雑化を強く感じます。
そして 2つ目はコロナ禍が落ち着いても私たちの生活への不安や生きづらさは形を変えてそこにあると
いうことです。
日々の社会情勢の変化によってみなさんの生活もさまざまな影響を受けます。誰に聞いてもらったらいいか分からないモヤモヤを抱えて苦しくなったときはピアサポートとくしまのことを思い出してください。

ピアサポートとくしまの事業は特定の誰かのためのものではなくみんなのための支援事業です。私たちピアサポーターが出向く先々で、ぜひみなさんの生の声をたくさん聞かせてください。ささいなこと、小さなこと、個人的なことで構いません。つながることで社会を少しでも良い方向に変える一つのきっかけになったらいいなと思います。

(文責 まき)

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