“ありがとう”は魔法のことば
職場で受けた研修のなかで、「“ありがとう”の言葉をたくさん使いましょう」というのがありました。
その時、自分は“ありがとう”の言葉を当たり前に毎日使っていると思っていました。
それが、どうでしょう。
そのことを意識して毎日を過ごすと、私は“ありがとう”の言葉を、ほとんど使っていないことに気づきました。
お隣の人がお土産を持ってきてくれた!
「いつも、すみません」
同僚が仕事を手伝ってくれた!
「すみません、手伝ってもらって」
お客様をお待たせした!
「すみません、お待たせしました。」
仕事で注意された!
「すみません…。」
こんな調子で、毎日“すみません”の言葉の嵐でした。
これでは、ダメだと思い、“すみません”を“ありがとう”に言い換えることにしました。
でも、いつも“すみません”と言っていたので、“ありがとう”の言葉がなかなかスムーズに言えません。
「すっ、あっ、ありがとう」
そこで、言い換えを頭でイメージ!
お隣の人がお土産を持ってきてくれた!
「お土産、ありがとう!」
同僚が仕事を手伝ってくれた!
「手伝ってくれてありがとう!」
お客様をお待たせした!
「お待ちいただいてありがとうございます!」
仕事で注意された!
「ありがとう!教えてくれて」
毎日”すみません”と言いそうになる言葉をせっせと”ありがとう”に返還していきました。
すると、気がつけばお客様や仕事仲間から“ありがとう”の言葉が返ってきます。
クレームのお客様も最後には”ありがとう”と言って帰っていきます。
すごいですね。“ありがとう”の言葉は連鎖するんですね。
振り返ってみると“すみません”を連発していた時は、“すみません”を言うたびに自分をダメな人間だと思っていた気がします。
そりゃそうですよね。よく考えると“すみません”は感謝を表す意味もあるけど、主に謝罪の言葉です。それに対して“ありがとう”は感謝の言葉です。
“ありがとう”を言うたびに感謝を積み重ねているんですね。
“ありがとう”の言葉は、言った人も言われた人もどちらも幸せにする魔法の言葉です。
このコラムを書きながら、色々な出来事を思い出し幸せな気持ちになっています。
皆様にも、“ありがとう”の言葉で多くの幸せが舞い降りることを祈っています。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
(文責 とも)